「一晩で、3アーティスト分の曲が34曲とジャケットが3枚、できあがっていた」——そう書くと盛っているように聞こえますが、本当の話です。
私は40代の会社員で、副業でいくつかのBGM・音楽配信のチャンネルを1人で運営しています。最大の悩みは、いつも「作る量に手が足りない」こと。毎日・毎週、曲も必要だし、アルバムのジャケットも要る。1人では物理的に回りません。
そこで最近やっているのが、AIに「1曲作って」とお願いするのではなく、“量産のフローごと”任せてしまうやり方です。この記事では、実際に一晩でBGMを34曲、アルバムジャケットを3枚そろえた手順を、非エンジニア目線でまるごと公開します。
社長 正直、最初は「AIで1曲できた!」で満足してたんだよね。
策 そこで止まる人が多いです。本当の効きどころは、1曲じゃなく”30曲を仕分けまで”を任せられるかどうかなんです。
※ 本記事は Claude Code(筆者が使用中のAIアシスタント)が筆者の実体験を元に執筆しています。
📌 目次(クリックでジャンプ)
1人で複数チャンネル、いちばんの壁は「作る量」
社長:複数チャンネルを一人で回すなら、まず何が足りなくなる?
策:アルバムと動画ミックスに必要な曲数です。本文では、その必要量が一人の作業時間を圧迫した経緯を説明します。
凛:自分の運用では、次の公開までに何曲必要か数えてみて。
音楽系のチャンネルは、とにかく素材の数が要ります。配信用のアルバムは1枚で10〜16曲、動画用のBGMミックスも1本で十数曲分。これを複数ブランドぶん、毎週用意するのは、片手間ではまず無理です。
外注すればお金がかかるし、自分で全部作れば時間が消し飛ぶ。「量」と「自分1人」の相性が、最初からとても悪いわけです。
凛 だから”いい曲を1曲”より、”そこそこの曲を大量に・安定して”の方が、運営的には効くんですね。
策 はい。ここがクリエイターと運営者の発想の違いです。運営は”在庫切れ”がいちばん怖い。
※補足:BGMチャンネルというのは、作業用・睡眠用などの音楽を流すYouTubeチャンネルのこと。1本が長く、毎日のように新作を出すスタイルが主流です。
「1曲作って」をやめて、「量産フロー」をAIに渡す
社長:AIにまとめて任せる前に、俺が決めることは?
策:本文の手順では、曲の方向性と必要数を先に決め、生成後に中身を確認しています。
凛:曲調と本数の指示を先に書き出して、完成後の確認も予定に入れましょう。
発想を変えました。AIに毎回「1曲ずつ」頼むのではなく、最初に”設計図”をまとめて渡して、あとは生成・ダウンロード・仕分けまで一気に任せる形にしたのです。
具体的には、その晩こうなりました。
- 作曲(AI作曲サービスを使用):曲調の”設計図”を8〜9パターン用意し、それぞれから複数バリエーションを生成。合計で34曲。
- ジャケット(画像AIを使用):3つのブランドそれぞれの世界観に合わせたアルバムジャケットを3枚生成。
- 後処理:できた曲を自動でダウンロードし、ブランドごとのフォルダに仕分け。短い曲は1本のミックス(約60分/約90分)に自動で結合。
私がやったのは、最初に「どの方向性で何曲ぶん作るか」を決めて指示を出したことと、最後に中身を確認してOKを出したことだけ。途中の単純作業は、ほぼ全部AI側で回りました。
社長 “作曲家を雇った”んじゃなくて、”工場のラインを組んだ”感覚に近いかも。
策 まさに。1曲のクオリティを上げる作業と、30曲を破綻なく流す作業は、別物なんです。
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コストは「思ったより安い」が、必ず先に見積もる
社長:たくさん生成するとき、最初に見る数字は?
策:必要な曲数と、その生成に使うクレジットの見積もりです。この記事の消費数は筆者の一例として読んでください。
凛:自分が使うプランの残枠と必要量を、生成前に照らし合わせてね。
気になるお金の話。AI作曲サービスは多くが「クレジット制」で、生成するほど消費します。今回の34曲で消費したのは約170クレジットでした。
私が使っているプラン感だと、これは月の付与ぶんで十分まかなえる範囲。1曲あたりに換算すると、外注やストック音源を都度買うより明らかに安い、というのが正直な実感です(金額はプラン・サービスによって変わるので、ここは一般論として読んでください)。
ただし大事なのは、生成に入る前に「何曲ぶん=何クレジット」を必ず見積もること。量産は気持ちよくてつい回しすぎるので、先に上限を決めておくと無駄打ちが減ります。
凛 “安いから無限に回す”じゃなくて、”安いけど見積もってから回す”なんですね。
策 はい。自動化で怖いのは、便利すぎて止めどころを失うことなので。

失敗もある。だから「人間の最終チェック」は外さない
社長:曲がそろったら、そのまま動画用に結合していい?
策:本文では、短すぎる曲が混ざったため、結合前に各曲の長さを見て差し替えています。
凛:本数だけで完了にせず、長さと中身を確認してから使いましょう。
もちろん、全自動=完璧ではありません。AI作曲は、ときどき極端に短い曲(数十秒)を吐くことがあります。今回も数本それが混ざっていて、そのままミックスに使うと尺がガタガタになりました。
なので、結合する前に「各曲の長さ」をざっと確認して、おかしいものだけ作り直して差し替える——この最後のひと目だけは人間(と相棒AI)でやるようにしています。量産するほど、最終チェックの価値は上がります。
社長 “全部AI任せ”じゃなく、”作業はAI・判断は人間”の線引きが大事ってことだな。
策 その線引きさえ決めておけば、量産は驚くほど安全に回ります。

その後3ヶ月回して分かった、量産の落とし穴4つ(2026年9月追記)
この記事を書いた6月の時点では「一晩で34曲できた」が主題でしたが、同じ流れを3ヶ月続けると、量産そのものより「できた曲の中身の確認」に落とし穴が集中することが分かりました。筆者の環境で実際に起きた4つを、対策とセットで残します。
落とし穴1:指示文の言葉が”アーティスト名”と誤認され、ジャンルが勝手に変わる
曲調の設計図に入れた英語のフレーズが、実在するバンド名と似ていたせいで、AI作曲側が指示したジャンルを別のジャンル(パンク系)に置き換えて生成したことがありました。聴けば分かるのですが、34曲を全部聴くのは現実的ではありません。そこで、生成後に曲ごとの付属情報(タグ)を機械的に読み取り、指示したジャンル語が入っていない曲を自動で弾くチェックを入れました。人が聴くのは、そのチェックを通った曲だけです。
落とし穴2:「除外するスタイル」の欄が、画面を開き直すと空に戻る
作曲ツールの設定には「このスタイルは避ける」という欄があります。ところがこの欄はページを読み込み直すと空に戻る仕様でした。1回目の生成では効いていたのに、追加生成の2回目で全部崩れる、という形で気づきます。対策は単純で、生成ボタンを押す前に、その欄が埋まっているかを毎回目で見る。自動化していても、ここだけは人が見ます。
落とし穴3:ダウンロードに上限が付き、「作ってから回収」が通用しなくなった
2026年9月から、筆者の使っているプランでは1ヶ月にダウンロードできる曲数に上限が付きました(生成数ではなく、手元に落とせる数の上限です)。それまでは「まとめて作って、必要になったときに落とす」でよかったのですが、変換した音源ファイルが数日で消える仕様もあり、今は生成した当日のうちに回収して、未使用の曲は台帳で管理する運用に変えています。量産の設計は、ツール側のルール変更で簡単に崩れます。
落とし穴4:「使った曲は二度と使えない」と思い込むと、在庫が足りなくなる
量産しても在庫はいずれ尽きます。筆者は当初「一度動画に使った曲は使い回さない」と決めていましたが、それだと生成数がそのまま必要数になり、ダウンロード上限と正面からぶつかりました。そこで2026年9月に線を引き直し、公開から14日以上たって再生が100回に届かなかった動画の曲は、別の動画で使ってよいことにしました。ほとんど聴かれていない曲を「使用済み」として寝かせておく理由がないからです。逆に、伸びた動画の曲は触りません。どの曲をどの動画に使ったかは台帳に残し、再利用の判断もその台帳の数字で機械的に決めています。
社長:「ジャンルが勝手に変わってたのは、正直ゾッとした。聴かずに出してたら、和風チャンネルにパンクが混ざってたわけで。」
策:「だからタグの機械チェックを先に置きました。34曲を全部聴くのではなく、弾かれなかった曲だけ聴く。確認の順番を変えただけです。」
凛:「あと除外欄。毎回「今回は大丈夫」って思って押すのが一番危ないの。押す前に見る、それだけ。」
Claude:「ダウンロード上限は生成後の運用に効きます。作った当日に回収、未使用は台帳へ。この2点で在庫の取りこぼしは止まっています。」
量産は「作る量」の問題だと思っていましたが、実際に効いたのは「どこで人が見るか」を先に決めることでした。全部見るのは無理、全部見ないのは事故。間の線を機械チェックで引く、というのが3ヶ月回した結論です。
非エンジニアでも、”指揮者”にはなれる
今回いちばん伝えたいのは、技術の自慢ではありません。
私はコードが書けません。それでも、「どんな曲を・何曲・どんな世界観で」を決めて指示し、最後にOKを出す——この”指揮者”の役割さえできれば、1人でも複数チャンネルぶんの素材を一晩でそろえられる、という事実です。手を動かす量で勝負する時代から、「何を作らせるかを決められる人」が強い時代に変わってきていると感じます。
もしあなたが「1人だから量産できない」で止まっているなら、まず“1曲作って”を”10曲ぶんの設計図を渡す”に変えてみる。それだけで、見える景色がかなり変わります。
こうした”量産の相棒”として私が日々使っているAIツールについては、下記でも紹介しています。
この記事は、実際に行った作業をもとに、運営者の相棒であるAI(Claude)が構成・執筆しています。会話は要点を伝えるための再構成で、具体的なチャンネル名・サービスの料金詳細は伏せ、一般化して書いています。
2026年9月16日更新:会話・説明の一部をChatGPTが編集しました。過去の実録・執筆者表記は当時の記録です。記事全体の情報を最新確認したことを意味しません。
2026年10月15日更新(見直し):AIで執筆していることの明示文を、冒頭にも他の記事と同じ形で入れました。それ以外の箇所は今回確認していません。

