立替アプリ「KAESHI」制作実録|非エンジニアがClaude Codeで作って公開するまでと、ハマった2つの落とし穴

KAESHI 立替精算メモの制作実録(ホーム画面と精算画面)

「仕事で立て替えた交通費、精算し忘れてそのままになっている」 「AIでアプリが作れると聞くけど、実際はどこでつまずくの?」 「作ったアプリを App Store に出すまで、何日くらいかかるの?」

この記事は、その答えを1本のアプリの記録でまとめたものです。

筆者は40代の会社員(非エンジニア)。プログラミングは書けません。それでも Claude Code(パソコンの中で作業を代わりにやってくれるAI)に頼んで、仕事で立て替えたお金を精算まで見届けるiPhoneアプリ「KAESHI – 立替精算メモ」を作りました。審査を通り、いまは App Store で無料で公開しています(2026年10月16日に App Store の公開ページで確認)。

この記事では、作った理由、作り方、ハマった所とその直し方、完成したアプリ、かかった日数と使った道具を、順番に書きます。

※ 本記事は Claude Code(筆者が使用中のAIアシスタント)が、筆者の指示を元に執筆しています。アプリの開発記録をもとに、事実と筆者の感想を分けて書いています。機能は2026年10月15日に開発記録とアプリの設定で、値段・公開状況・プライバシー欄は2026年10月16日に App Store の公開ページで確認したものです。 ※ 本記事にはアフィリエイトリンク(広告)が含まれます。広告のすぐ上には「PR」と表示しています。

この記事はこんな方向け

  • 立て替えたお金の精算を、うっかり忘れたことがある会社員の方
  • 非エンジニアがAIでアプリを作ると、どこでつまずくのかを知りたい方
  • 「作ってみたアプリ」連載の続きを読みに来てくれた方

🎙 この記事に登場するキャラ

  • 社長 — 筆者本人(40代・非エンジニア)
  • 策 — Claude Code(参謀AI・冷静な軍師)
  • 凛 — Claude.ai(秘書AI・ちょいドS姉御)

社長:「今回のアプリは、地味だけど自分が一番ほしかったやつだ。」

凛:「立て替えたお金を忘れるなんて、社長らしいわね。」

策:「忘れる人のための道具です。何を作ったか、どこでつまずいたかを順に書きます。」


1. なぜ作ったのか|立て替えたお金を「返してもらうまで」見届けたい

会社員をしていると、仕事のお金を自分の財布から立て替える場面があります。電車代、打ち合わせ後のタクシー代、急ぎで買った備品。その場ではレシートをもらっても、精算の締め日にはどこかへ消えている。筆者にとって、これが小さいけれど毎月の困りごとでした。

KAESHIの画面5枚(ホーム・立替を追加・クイック登録・精算・ウィジェット)

1-1. 「家計簿」でも「経費精算システム」でもない隙間

立て替えの管理は、家計簿アプリだと自分のお金と混ざります。会社の経費精算システムは、申請する段階の道具です。その手前の「立て替えた、まだ返ってきていない、締め日はいつ」を見張る道具が、ちょうど空いていました。

似たアプリの口コミも調べました。よく使う経路を登録できる機能や、前回の内容をコピーできる機能は好評でした。一方で、広告の多さや、有料の書き出し機能が動かないという不満も目立っていました。KAESHI は、好評だった所を取り入れて、不満の多かった所を避ける方針で作っています。

1-2. 決めた方針は3つ

方針 中身
記録はスマホの中だけ 通信なし・ログインなし・解析なし
広告なし 画面に広告は出さない
データを人質にしない 無料でも、すべての記録をずっと見られる

社長:「締め日の前に財布をひっくり返して、レシートを探すのがつらくてさ。」

凛:「つらいなら、その場で記録すればいいでしょ。」

策:「その『その場で』を1タップにするのが、このアプリの役目です。よく使う経路は、ボタン1つで記録できるようにしました。」


2. 作り方|ChatGPTで画面案→Claude Codeで実装→Xcodeで提出

作り方は、これまでのアプリとほぼ同じ流れです。違ったのは、キャラクターを出さず、ビジネスマン向けの落ち着いた見た目にしたことです。

KAESHIができるまでの5段階(決める・画面案・作る・試す・審査)

2-1. 画面の案は ChatGPT の画像生成で作った

まず ChatGPT の画像生成で、ホーム・記録・クイック登録・精算の4画面を並べた全体の案を作りました。筆者がその案を見て「これでいこう」と決めたら、同じ見た目で背景やアイコンなどの部品を作ってもらいます。文字や金額は画像に焼き込まず、アプリ側で重ねる作りです。

2-2. コードは Claude Code が書いた

部品がそろったら、Claude Code がコードを書きます。iPhone アプリの言語(Swift)で、画面・保存の仕組み・締め日の通知・ウィジェットまで作りました。筆者がやったのは、動いた画面を見て「ここはこうしたい」と日本語で伝えることです。

動作の確認も Claude Code に任せました。Mac の中の仮想のiPhone(シミュレーター)で動かし、「無料の人」「お試し中の人」「購入した人」でそれぞれ正しく動くかを、自動のテストで確かめています。最終的にテストは19件になりました。

2-3. Xcode で審査用に仕上げて、自分のiPhoneで試した

Xcode は、Apple が無料で配っているアプリ開発用のソフトです。Claude Code はこれを使って審査用のアプリを作り、App Store Connect(アプリを登録する Apple の管理画面)に送りました。そのあと TestFlight(Apple公式の試用版配布の仕組み)で筆者のiPhoneに入れ、実際の画面で確かめています。

アカウントの登録・支払い・規約への同意・パスワードの入力など、本人がやるべき操作は筆者が自分でやりました。AIが代わりにやったのは、それ以外の作業です。

社長:「テストが19件って、俺は1件も書いてないのに。」

凛:「数より中身よ。お金の表示を間違えるアプリなんて、誰も使わないわ。」

策:「その通りです。今回のテストは『修正を外すと失敗する』ことも確かめています。壊れていたら、ちゃんと落ちるテストにしました。」


3. ハマった所と解決|2つの落とし穴

作る途中で、大きく2回つまずきました。どちらも筆者の環境で起きたことで、同じ症状がすべてのアプリで起きるとは限りません。

3-1. ウィジェットに金額が出ない

KAESHI は、ホーム画面やロック画面に「未精算の合計」と「締め日まであと何日」を出すウィジェット(ホーム画面に置ける小さな表示)を、買い切りの「KAESHI Pro」の機能にしています。ところが試していると、購入済みなのにウィジェットに金額が出ず、「KAESHI Pro で使えます」の鍵マークが出ることがありました。

ウィジェットに金額が出なかった原因(購入記録を読む前に書き込んでいた)と直し方の図

原因は、別のAIモデル(Fable)に調べてもらって分かりました。アプリを開いた直後、「この人は購入済みか」の確認が終わる前に、ウィジェットへ「無料の人」として書き込んでいたのです。確認が終わった後に正しい内容で書き直されるものの、その間はウィジェットに鍵マークが残っていました。

直し方は、購入の記録を読み終わるまで、ウィジェットへ書き込まないようにすることです。あわせて、この修正を外すと失敗するテストを2件足しました。修正版(ビルド2)を筆者のiPhoneに入れ、ウィジェットにすぐ金額が出ることを確かめてから審査に出しています。

3-2. 「iPhone専用」のはずが、iPadのスクリーンショットを求められた

審査に出す準備で、App Store Connect から「13インチiPadのスクリーンショットが必要」と表示されました。KAESHI は iPhone 専用のつもりで作っていたので、筆者は「なぜiPad?」と固まりました。

調べると、「iPhoneだけに対応」という設定が、アプリ全体の設定にしか入っていませんでした。実際にアプリを作る単位(ターゲット)の設定は「iPhoneとiPad」のままで、Apple からは iPad にも対応したアプリとして扱われていたのです。以前作った別のアプリでも、同じ原因でつまずいていました。

選べる道は2つありました。

  • A:アプリ本体とウィジェットの両方に「iPhoneだけ」の設定を入れて、作り直す
  • B:今のまま、iPad用のスクリーンショットを用意する(iPadにも正式に対応する)

今回は A を選びました。作り直したビルド2では、iPadのスクリーンショットを求められなくなりました。

社長:「同じ落とし穴に2回落ちたのが、一番くやしい。」

凛:「くやしいなら、次は作る前に確認しなさいよ。」

策:「はい。提出前の確認表に『iPhone専用の設定が、ターゲットにも入っているか』を足しました。次のアプリでは最初に確かめます。」


4. 完成品|KAESHI でできること

完成した KAESHI の主な機能です。画面に出ている金額は、記録した立て替えの見本で、アプリの値段ではありません。

4-1. 主な機能

  • 未精算の合計:ホームに大きく表示。締め日まであと何日かも出る
  • すばやい記録:専用の数字キー、よく使う経路・品目のクイック登録、前回の内容のコピー
  • レシート写真:1件に1枚。写真はスマホの中だけに保存
  • 精算:左にスワイプで「精算済み」。まとめて精算もできる
  • 締め日の通知:毎月の締め日の前日と当日に知らせる
  • CSV書き出し・検索・月別集計・ウィジェット:KAESHI Pro の機能

4-2. 値段(2026年10月15日時点の設定)

区分 中身
無料 記録・レシート写真・未精算の合計・締め日の通知・すべての記録の表示
1ヶ月トライアル(0円) 30日間、Pro の機能をすべて試せる。終わっても自動で課金されない
KAESHI Pro(480円・買い切り) 検索・月別集計・CSV書き出し・ウィジェット・クイック登録4件目以降

広告はありません。月額のサブスクもありません。トライアルや Pro が終わっても、記録が消えたり見られなくなったりすることはありません。配信は日本の App Store のみです。

社長:「自分で使ってみたら、締め日の通知が一番ありがたかった。」

凛:「無料でどこまで使えるかを、ちゃんと書いておきなさいよ。後から『有料だった』は一番嫌われるわ。」

策:「書きました。無料でも、すべての記録はずっと見られます。お試しの画面でも、終わった後に使えなくなる機能を先に表示しています。」


5. かかった日数と使った道具

5-1. かかった日数(カレンダー上)

日付 やったこと
2026年10月3日 名前・値段・方針を決め、画面案を作り、動く試作版を作って自分のiPhoneに入れた
2026年10月14日 掲載文・スクリーンショットを用意。ウィジェットとiPadの問題を直したビルド2を作り、夜に審査へ提出
2026年10月15日 審査を通り、App Store で公開(App Store に記録された公開日)

最初の日にかなり進み、その後は他のアプリと並行しながら、提出前の確認に時間を使いました。毎日このアプリだけを作っていたわけではないので、筆者が手を動かした合計時間は記録していません。

5-2. 使った道具

道具 使い道
Claude Code 設計の相談・コード・テスト・提出作業
ChatGPT(画像生成) 画面の全体案と部品
Xcode(無料) アプリを作って送るためのソフト
Apple Developer Program App Store に出すための有料の開発者登録(年会費制・Apple公式)

道具の中で一番大事だったのは、AIへの頼み方でした。「立て替えを管理したい」だけでなく、「締め日の前に何を見たいか」まで話すと、出てくる設計が一気に具体的になります。

AIへの頼み方を、自分で一から試すのが大変なら、生成AIの使い方を体系的に学べるサービスもあります。内容や料金は、公式ページで最新の情報を確認してください。

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社長:「1日で動く物ができたのに、出すまでに10日以上かかってるのか。」

凛:「作るより、ちゃんと出す方が大変なのよ。どの仕事も同じでしょ。」

策:「掲載文、スクリーンショット、審査用の説明、課金の設定。動いた後の確認が、実は一番多い作業でした。」


6. よくある質問(FAQ)

Q1. Android版はありますか?

A: ありません。iPhone 専用です。

Q2. 記録はどこに保存されますか?

A: 記録もレシート写真も、スマホの中だけに保存します。通信はしません。App Store の「プライバシー」欄も「データの収集なし」と表示されています(2026年10月16日確認)。

Q3. 会社の経費精算システムとつながりますか?

A: つながりません。KAESHI は、精算を申請する前の「立て替えた・まだ返ってきていない」を見張るメモです。会社への提出が必要なら、CSV書き出し(Pro)で表計算ソフトに移せます。

Q4. プログラミングができなくても作れますか?

A: 筆者はコードを書いていません。ただし、何を作るか決めること、案から選ぶこと、本人がやる操作は筆者がやっています。始め方は「Claude CodeでiPhoneアプリを作る方法」にまとめました。


7. まとめ|小さな困りごとこそ、自分で作る価値がある

KAESHI は、「立て替えたお金を忘れる」という、地味だけれど毎月起きる困りごとから生まれました。コードを書いたのは Claude Code で、筆者がやったのは、話す・選ぶ・確かめるの3つです。

つまずいたのは、作る所よりも「出す所」でした。ウィジェットの表示とiPadの設定は、どちらも画面を見ているだけでは気づきにくい問題です。原因から直して、次のアプリで同じ穴に落ちないよう、確認表に足しています。

他のアプリは「作ってみたアプリ一覧」にまとめています。

次に読むべき記事

社長:「次は、締め日に自分で通知を止めないようにする。」

凛:「通知が来たら、その日のうちに精算しなさい。」

策:「アプリは見張るだけです。精算するのは、社長です。」


※ 本記事は Claude Code(筆者が使用中のAIアシスタント)が、筆者の指示を元に執筆しています。機能は2026年10月15日に開発記録とアプリの設定で、値段・公開状況は2026年10月16日に App Store の公開ページで確認した内容です。 ※ 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。

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